(一社)対馬観光物産協会ブログ

対馬の観光物産情報をお伝えします。
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対馬要塞群を歩く  「姫神山(ひめがみやま)砲台編」
 こんにちは、対馬探検隊 要塞部(勝手に設立)部員その1こと観光担当Nです。

 当協会では、3年前から毎年テーマを決めて対馬の観光資源調査を行っています。平成20年度はバードウォッチング、21年度はトレッキング、22年度は神社、23年度は対馬要塞ですが、今回は今年度の重点項目である対馬要塞の調査のため、姫神山砲台・上見坂堡塁・大崎山砲台を歩いてみました。
  「姫神山砲台」は、現在の対馬市美津島町緒方の姫神山山頂に位置し、対馬海峡東海岸に出没する敵の艦船を攻撃するため、28センチ榴弾砲が6門も装備された規模の大きな砲台です。


 緒方の集落に入り、正面の川沿いに右に進みます。四輪駆動の小型車なら砲台まで行けますが、脱輪や万一の対向車に気をつける必要があり、通常は緒方の集落で下車して歩きます。砲台までは徒歩で片道40分。


 砲台への道はこんな感じです。明治時代に、馬車を通すために統一の規格(幅・傾斜)で整備されており、現在では格好の登山道となっています。


 対馬東海岸・三浦湾の景観を楽しみながら・・・。


 砲台直前の広場です。左は砲台の門、右に弾薬庫が見えています。


 姫神山砲台の弾薬庫です。明治33〜34年(1900〜1901年)にかけて建造され、レンガと砂岩、セメントで構成されています。


 大きさはこれぐらい。


 濾過式の井戸です。砲台は山頂近くにあることが多いため、水の確保は重要課題でした。
 現在も水を湛えていますが、100年以上経過していて強度が不明なので、上には乗らないようにしましょう。


 新たに設置された砲弾(実弾)と案内板です。砲弾の重量は200キロ以上、射程は約8キロ。対馬の神社では、奉納された砲弾をよく見かけます。


 6門の砲座が直線状にならび、かなりの広さです。


 砲座跡。日露戦争時に主力兵器だった28センチ榴弾砲(りゅうだんほう)が据え付けられていました。榴弾砲は、重量砲弾をやや斜め上方に打ち上げ、弧を描いて落下させ、戦艦の甲板(装甲が薄い)を貫通・破壊する曲射タイプの砲台です。ほかには、水平に撃ち出す加農(カノン)砲というタイプの砲台もあります。


 観測所へ続く階段です。「天空の城ラピュタ」のロボット兵が降りてきそうな雰囲気でした。


 観測所です。砲座からは敵艦が見えないため、ここで観測し、方角・傾斜などの指示を出します。


砲台というと暗いイメージがありますが、姫神山砲台はかなり奥行きがあり、開放的な雰囲気です。


 12月にはNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の第3部(最終部)が放送されます。クライマックスは、28センチ榴弾砲が活躍した旅順などの要塞攻略戦と、対馬沖が舞台となった日本海海戦です。明治という時代の息吹を、映像でお楽しみください。


 砲台からの帰り、道端にムジナノカミソリが咲いていました。ヒガンバナ科キツネノカミソリの仲間で、「野生絶滅種」とされていますが、対馬ではよく見かけます。そのうち環境省の絶滅指定が変わるか、別種扱いになるかもしれません。

【交通アクセス】
厳原港→(国道382号線16km)→緒方入口→(市道2km)→緒方(下車)→(徒歩2.5km・約40分)→姫神山砲台
(対馬空港→緒方入口は国道382号線を約6km)

Googleマップ
>>厳原港〜美津島町緒方

姫神山トレッキングルート


バスは緒方入口まで1日7便のみなので、自家用車・レンタカー・タクシーが便利です。
迷うことはあまりないと思いますが、軽いトレッキングになるので装備・飲料水などの準備はしっかりと。

ガイドのご用命は、「対馬観光ガイドの会やんこも」まで。
対馬観光物産協会(対馬市役所1F)か対馬空港で合流し、現地を徒歩で2時間程度ガイドいたします。
ガイド料はガイド1名(4時間以内コース)12,000円です。

対馬観光ガイドの会やんこも
>>http://tsushima-net.org/yankomo/yankomo.php

記事カテゴリ: 対馬要塞群を歩く

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